世界の終末に備えて!! スヴァールバル世界種子貯蔵庫
皆さんは、スヴァールバル世界種子貯蔵庫をご存知でしょうか?
2008年、マイクロソフト社のビル・ゲイツ氏が主導で、年間15億ドルの潤沢な資金が提供されている
世界最大の種子貯蔵庫です。
2000年にビル・ゲイツ氏は、奥様のメリンダさんと財団を設立しています。ビル&メリンダ・ゲイツ財団 (Bill & Melinda GatesFoundation; B&MGF)
世界最大の慈善基金団体です。ちなみに、ビル・ゲイツ氏の総資産は1090億ドル(11兆9900億円)また、この財団に、投資家で資産家のウォーレン・バフェット氏が300億ドル(約3兆3000億円)を寄付!話題となりました。そんな現代のノアの箱舟と言われている種子貯蔵庫をご紹介します。
世界の終末、スヴァールバル世界種子貯蔵庫
グリーンランド北部、バレンツ海に浮かぶスピッツベルゲン島、スヴァールバル諸島の中心に位置します。北極圏から1300km以上離れた永久凍土地帯です。警備は厳重で扉ごとに鍵が違います。通路は3箇所、全て認証方式ですが・・・世界と手を結び和平を歌っている事から武器を持つ見張り人はいません。
マイナス18~20°Cに保たれている地下貯蔵庫に地球上の種子を冷凍保存しています。もしも冷却装置が故障した場合でも永久凍土層によってマイナス4 °Cを維持できる環境になっていて、貯蔵庫は海抜約130m、岩盤内部約120mの地点に設置されています。 そこに、岩石の貯蔵庫が設置されています。
それがスヴァールバル世界種子貯蔵庫( Svalbard Global Seed Vault )です。
世界100カ国以上から農作物の種子が集められていて現在は100万種近い植物の種を保管しています。小豆、小麦、米などの必須食糧作物の数万種類の種子を保有し76000種を超える新しい種子サンプルも運ばれています。そして、1品種当たり平均500粒を保存し発芽率を維持するため、20年毎に種子を入れ替えます。
最大300万種の種子が保存可能で目標は450万種に設定しています。今後予想されるであろう!農作物種の絶滅、気候変動や自然災害、植物の病気の蔓延、核戦争など深刻な危機に備えて貴重な趣旨を守っています。
スヴァールバル条約とは
1920年に締結
北極海にあるノルウェー領スヴァールバル諸島の取り扱いに関する多国間の条約です。非武装地域として指定、戦火にさらされることのない独立行政特区となりました。
条約の加盟国は40カ国以上です、もちろん日本も加盟しています。
海外ドラマのマクガイバーシーズン3のエピーソード17で、スヴァールバル世界種子貯蔵庫が舞台となっています。
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macaronです。 海外ドラマ、洋画を中心に書いています。 ツイッター → macaron@海外ドラマ&洋画